出典:NewsSwitch
|
5Gのミリ波は、到達距離が短く、しかも範囲が狭いため、スマホ側のアンテナは複数のアンテナを組み合わせたアンテナアレイやビームフォーミングにするか、さもなくばアンテナを複数にするかの選択肢が一般的でした。
今回の製品はその形状に注目。普通はアンテナ素子かアンテナ線が一般的ですが、樹脂多層基板によってL字形状を実現している。これによって、90度異なる2方向への電波放射しています。
出典:村田製作所 |
「メトロサーク」という技術は、要するに折り曲げ可能な樹脂基板。
通常の多層基板は樹脂と銅箔、接着剤をビルドアップ工法によって製造するが、メトロサークは独自の積層技術と有機技術を組み合わせ、一括プレスによる製造を実現。柔軟性があって曲がる基板といえばFPC(フレキシブル基板)がありますが、メトロサークは折り曲げた状態を保持できるため、コイルやコンデンサーなどの機能を印刷技術で付与できることも特徴。
村田製、「折り紙基板」に吹く5Gの追い風
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50849880Q9A011C1000000/
折り曲げ可能でしかも強度もある基板というのは、技術的にもデザインの自由度からもすごく魅力的ですね。この製品写真を見ると、ヒンジがついてるようにみえますね。単に2枚の基板をヒンジで組み合わせたわけではなさそうですし、実物を詳しく観察してみたいところです他の部品も内蔵したり実装したりできるようですので応用性も高そうです。曲がる基板ということで、強度を持った構造体としての役割も期待できそう。基板自体が強度を持った構造体になるなど、夢が広がります。
コメント
コメントを投稿