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驚きの白VS究極の黒

 光をほぼ全反射する「究極の白色」

「驚きの白さ」というCMがありました。花王のアタックでしたでしょうか。

世界一白い塗料がギネス記録に 太陽光の98.1%を反射。

https://gigazine.net/news/20210416-whitest-paint/

という記事がありました。

※元の発表(英語)

これはアタックよりも白いのでしょうか?究極の美白、ということかも。

白色は太陽光を反射します。反射率が大きい色ほど熱を持ちにくいのは、真夏の経験上よく知られているところです。ただし反射率の高いものでも太陽光の8090%程度。赤外線も吸収してしまうのでふつうの白色の物体も太陽光に照らされると熱を持ってしまいます。

出典:パデュー大学
今回の「究極の白」を開発したのは米パデュー大学の研究チーム。光の98.1%を反射する「史上最も真っ白な塗料」とのこと。熱を伝える赤外線も反射して物体が日光で温められるのを防げる、としています。世界で最も白い塗料として、ギネス記録にも認定されました。

 

光を反射しない究極の黒

究極の白があるなら、その一方で「究極の黒」もあります。

こちらは一足先に商品化もされているので有名です。

光を反射しない「究極の暗黒シート」、産総研が開発 可視光を99.5%吸収、ゴム製で量産可能

https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20190424/pr20190424.html

 

開発したのは「産総研(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)」。

黒は光を吸収しますが、それでも限界はあります。吸収率をさらに高めた物質は、装飾や映像分野などに求められています。また光学製品などの乱反射防止には、100 %に近い光吸収率の材料が求められていました。今回開発された「究極の暗黒シート」は、紫外線~可視光~赤外線の全域で99.5 %以上の光を吸収し、特に熱赤外線に対しては99.9 %以上という世界最高レベルの光吸収率を達成しているそうです。

光を吸収するメカニズムのヒミツは、表面に形成された微細な円錐状空洞構造

出典:産総研


このギザギザに光が入射すると、吸収と反射を繰り返しながら光が奥へ進むため、光が外にほぼ出てこなくなるのだそうです。構造的には電波暗室に使われている電波吸収体に近いようです。

 

究極の黒として先行しており、テレビなどでも紹介されている物質に「ベンタブラック(Vantablack)」もあります。これは、カーボンナノチューブから構成される、可視光の最大99.965%を吸収する物質。吸収の原理は暗黒シートと同じようです。

ペンタブラックが塗料なのに対し、暗黒シートはゴムのシート状になっており、加工がしやすく応用性が広いとしています。

ペンタブラックはすでに市販もされていて、いろんなところで使われています。

BMW、「世界で最も黒い物質」まとったX6お披露目へ

https://response.jp/article/2019/08/30/325920.html

あるべき光の反射がなくなると、凹凸感が全くなくなって2次元のように見えます。

 究極の白と究極の黒。どちらも新たなマーケットを獲得していきそうで、楽しみです。

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